中古マンション購入ガイド

14 😌 住宅ローンはいくらまでなら借りても安心ですか?

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 住宅ローンはいくらまでなら借りても安心ですか?


返済比率とは、年収に対して銀行が融資限度額を
計算する時に使う指数です。


フラット35(住宅金融支援機構)の住宅ローンでは
年収400万円未満が30%、400万円以上が35%です。


年収400万円対して35%の返済比率だと
3,865万円まで借りることが可能でした。
※フラット35で基準金利1.41%、35年返済で算定


一般的な銀行基準でも2,634万円借りることができます。
※適応金利4%、35年返済で算定


年収400万円で果てしてこれだけ借りても
大丈夫なのでしょうか?


銀行の一般的な目安は、下記のようになっています。
◎ 年収300万円未満・・・25%
◎ 300万円以上400万円未満・・・30%
◎ 400万円以上・・・35%

 年収の基準は手取り額ではない!


銀行が判断している年収とは税引き前の収入です。
手取り額ではありません。


年収400万円÷12ヶ月だと約33.3万円です。
手取りだとおそらく、26万円ほどではないでしょうか。


ボーナスが年収に含まれている方は、
月額の手取りはもっと少なくなるでしょう。


年収400万円×35%=140万円÷12ヶ月=約116,000円
手取りが26万円だとする11.6万円は約45%に値します。


給与の45%も住宅ローンで支払うと、
残りの55%(14.3万円)で生活をしなければなりませんね。


銀行は貸すのが仕事です。
銀行は貸した後の生活は保障してくれません。


住宅ローンの支払いが苦しくなっても助けてくれません。
むしろ、同情もなくマンションを売り払い返済に充てます。

 銀行は条件が揃うと貸してしまう!


銀行は条件が揃うと貸してしまいますので、
借りる方が調整しなければなりません。


私は、今までに1000組近いお客様の住宅ローンを
お手伝いをしてまいりました。


そこで、今までにお手伝いしましたお客様で住宅ローンが
払えず、不動産を手放したお客様はありません。


理由は、銀行の基準通りに提案をしていないからです。


そこで、私が推奨する返済比率は、
◎ 年収300万円未満・・・20%以内
◎ 年収300万円以上・・・25%以内です。

 返済比率は20%が目安!


私はこの20%で住宅ローンの返済額だけでなく、
マンションの管理費と修繕積立金を含めて計算しています。


例えば、年収384万円だと25%で年間96万円です。
96万円÷12ヶ月=月々8万円になります。


8万円から2万円(管理費と修繕積立金)を差し引くと、
6万円になります。


この6万円で借りられる額を限度として提案しています。


6万円だとおよそ1,350万円が借入限度額ですね。
※適応金利4%、35年返済で算出


このような算出方法だと、支払いが苦しくなることは
ありませんので、不動産を手放すようなことにはなりません。


「子供がいます。教育費っていくら掛かりますか?」にもありましたように、
家計負担は住宅ローンだけではありません。


マンションを購入した結果、
家計にゆとりがなくなったのでは本末転倒です。


そこで、私は必ずお伝えていることがあます。
それは、「借りられる額と借りてもいい額」は
違うということです。


住宅ローンを組む際は慎重に判断しましょう。


これ以外にも実はまだ見落としているところがあります。
それは、適応金利です。


適応金利の利率によっても借りられる限度額は違います。


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 返済比率の落とし穴とは?


銀行が融資限度額を算出する際に必要な指数に
返済比率がありましたね。


返済比率は、「銀行はいくらまで貸してくれますか?」にも
登場しましたが、さらにもう1つ大事な指数があります。


それは、「適応金利」です。
これまでコラムでは「適応金利」を4%で算出していました。


この適応金利は実際に融資を受ける時の金利ではなく、
あくまでも借入限度額を算出する時に使う指数です。


この適応金利も、実は各銀行によって異なります。
適応金利が異なるということは、借入限度額も異なります。

 適応金利で1%で394万円も違う!


では、その金利差でどのような結果になるのでしょうか?


例えば、返済比率35%で適応金利4%の場合と
返済比率は同じ35%で適応金利だけ3%にした場合で
比較してみましょう。


年収400万円で35%だと年間140万円まで返済可能。


140万円ということは月々約11.6万円まで返済可能です。
35年返済で100万円を4%で借りると、月々4,427円


つまり、116,000円÷4,427円=26.2 
26.2×100万円=2,620万円まで借入可能となります。


一方、3%だと月々が3,848円となりますので、
116,000円÷3,848円=30.14
30.14×100万円=3,014万円まで借入可能となります。


その差額は394万円です。
同じ年収なのに1%違うだけで、これだけの差が出ます。


担当営業マンの推薦で適応金利4%の銀行を紹介され、
審査をした結果、希望借入額が借りられなかった場合、
適応金利の低い銀行を探せば借りられる可能性があります。

 ただし、借り過ぎに注意!


ただし、借り過ぎには注意が必要です!


ギリギリまで借りると余力がなく、不測の事態があると
急に返済が苦しくなる可能性があるからです。


むやみに安い適応金利の銀行で借りるのではなく、
私は4%の適応金利で借りられる額を限度額として
提案しています。


計算が少し複雑なので、ご自身の借入限度額を
お知りになりたい方は、下記のご相談シートから
お気軽にお問い合わせください。


⇒ 15 住宅ローンで全部借りても大丈夫ですか?はこちら
⇒ ご相談シートはこちら


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